2026年版|影響力は「フォロワー数」だけではつくれない。有言実行を積み重ねるということ

SI — Structural Intelligence

「影響力を持ちたい」

SNSを使っていると、一度くらいはそう思ったことがあるかもしれません。

フォロワーを増やしたい。

投稿をたくさんの人に見てもらいたい。

名前を知ってもらいたい。

もちろん、それも発信を続ける理由のひとつです。

でも、仕事として考えたとき、僕は「影響力」という言葉をもう少し違う角度から考えたいと思っています。

影響力は、声の大きさだけで決まるものではない。

むしろ、

「言ったことを、どれだけ実際の行動にしてきたか」

という積み重ねにも関係しているのではないか。

そんなことを考えています。

目次

「言っている人」と「やっている人」

SNSでは、いろいろなことを発信できます。

「こうしたほうがいい」

「これが大切」

「これからは○○の時代」

「こう考えるべき」

文章だけなら、誰でも書けます。

もちろん、知識を伝えることには価値があります。

でも、その言葉を読んだ人が気になるのは、

「じゃあ、この人自身はどうしているんだろう?」

ということだったりします。

例えば、

「SNSは継続が大切です」

と言っている人が、何年も発信を続けている。

「お客様の立場で考えましょう」

と言っている人が、自分のサービスでも顧客体験を細かく考えている。

「まずやってみよう」

と言っている人が、自分自身も小さな実験を繰り返している。

そういうところに、言葉とは別の説得力が生まれます。

肩書きや実績だけではなく、

「この人は、本当にやっている」

という事実です。

有言実行は、派手なことじゃない

「有言実行」というと、大きな目標を掲げて、それを達成することを想像するかもしれません。

でも、僕はもっと小さなことでもいいと思っています。

「この記事を10本書く」

と言ったなら、10本書いてみる。

「Webサイトを整理する」

と言ったなら、実際に整理してみる。

「新しいサービスを試す」

と言ったなら、小さく試してみる。

「イベントに出てみる」

と思ったなら、まず一度出てみる。

そして、やってみた結果を記録する。

うまくいったことだけではありません。

思ったより大変だった。

全然反応がなかった。

やり方を変えた。

途中でやめた。

そういうことも含めて、経験になります。

影響力を「見られている量」だけで考えなければ、こうした小さな行動にも意味が見えてきます。

発信は「約束」でもある

SNSの投稿は、単なる情報ではありません。

ときには、自分自身への小さな約束になります。

「これをやります」

「こう考えています」

「こういう活動を始めます」

そう書いた瞬間、その言葉は外に出ます。

だからこそ、発信することには少しだけ責任が生まれます。

もちろん、予定が変わることもあります。

状況が変われば、考え方を変えることも必要です。

だから「一度言ったことを絶対に変えない」という意味ではありません。

むしろ、

「やってみた結果、こう変わりました」

と説明できることも大切です。

言葉と行動がつながっている。

そして、行動によって言葉も更新されていく。

この循環が、発信をただの投稿ではなく「記録」に変えていきます。

フォロワーが少なくても、影響は起こる

例えば、100人にしか届かなかった投稿があったとします。

その中の一人が、

「ちょうど今、自分も同じことで悩んでいた」

と思った。

そして、その人がWebサイトを見に来た。

相談してみようと思った。

誰かに記事を紹介した。

そんなことが起きるかもしれません。

一方で、10万人に届いた投稿でも、誰の行動も変えなかったなら、その投稿が直接仕事につながるとは限りません。

だから、

「何人に届いたか」

と

「何人の行動に影響したか」

は、同じものではありません。

もちろん、リーチやフォロワー数を測ることには意味があります。

認知を広げることが目的なら、重要な指標です。

ただ、仕事や活動を続けるうえでは、それ以外の数字も見ておきたい。

プロフィールを見てもらえたか。

Webサイトを訪れてもらえたか。

問い合わせにつながったか。

もう一度投稿を読んでもらえたか。

誰かとの会話が始まったか。

こうした小さな変化も、発信の結果です。

「影響力」と「人気」は少し違う

ここは分けて考えたほうがいいと思っています。

人気がある。

知名度が高い。

フォロワーが多い。

これは「多くの人から知られている」という状態です。

一方、影響力は、

「その人の言葉や行動によって、誰かの考え方や行動に変化が起きる」

という側面があります。

両者が重なることもあります。

でも、必ずしも同じではありません。

フォロワーが少なくても、特定の分野で信頼されている人はいます。

地域の中で、

「このことなら、あの人に聞いてみよう」

と思われる人もいます。

これはSNSの数字だけでは見えにくい影響力です。

小さな事業では「信頼の蓄積」が大きい

特に小さな事業や個人で仕事をしている場合、毎回新しい人に自分を説明するより、

「この人、前からこういうことをやっているよね」

と思ってもらえることが大切になります。

昨日突然現れた人ではなく、

半年、1年、数年と活動を見てきた人。

その人が、

「この人なら相談してみよう」

と思ってくれる。

そこには、発信の積み重ねがあります。

だからSNSは、毎回「売る場所」と考えなくてもいい。

今日やったこと。

考えたこと。

試したこと。

失敗したこと。

気づいたこと。

誰かとの出会い。

仕事の中で考えたこと。

そうしたものを記録しておく。

すると、時間が経つほど、

「この人は何を大切にしている人なのか」

が伝わっていきます。

これは、一度の広告ではつくりにくいものです。

「言った数」より「実行した数」

ここで、少し自分自身にも問いかけてみます。

「何を発信したか」ではなく、

「発信したことを、どれだけ実際にやっただろう?」

と。

例えば、

「Webサイトを改善する」

と言った。

その後、本当に改善した。

「記事を書く」

と言った。

そして書いた。

「新しいツールを試す」

と言った。

実際に試して、その結果を記録した。

「イベントに参加する」

と言った。

実際に参加して、そこで得たことを発信した。

こうしていくと、発信と行動が一本につながっていきます。

それは、単純な「投稿数」よりも、自分自身の仕事をつくる力になると思います。

2026年は「やってみる」こと自体がコンテンツになる

AIによって、文章や画像をつくることはどんどん簡単になっています。

「それっぽい文章」をつくることだけなら、以前ほど難しくありません。

だからこそ、

「実際に何をやったのか」

が、より重要になると僕は考えています。

AIに文章を書いてもらうことはできます。

でも、

「実際に現場へ行った」

「お客様と話した」

「商品を触った」

「イベントを運営した」

「Webサイトを改善した」

「やってみたら失敗した」

という経験そのものを、誰かが代わりに積み重ねてくれるわけではありません。

行動する。

観察する。

考える。

整理する。

そして、また試す。

この繰り返しが、その人だけの情報になります。

「実績がないから発信できない」ではなく

仕事を始めたばかりの頃には、

「まだ実績がないから発信できない」

と思うことがあります。

でも、実績がないことと、何も経験していないことは違います。

今まで何を考えてきたのか。

何を試してきたのか。

何に失敗したのか。

何を改善したのか。

何を大切にしているのか。

それも、その人の仕事を知るための情報です。

もちろん、実績を大きく見せる必要はありません。

できないことを、できると言う必要もありません。

だからこそ、

「今、ここまでやっています」

と正直に記録する。

その積み重ね自体が、未来の実績になっていきます。

影響力を「つくる」のではなく、「積み上げる」

影響力というと、何か特別な方法で一気につくるもののように感じることがあります。

でも、本当はもっと地味なのかもしれません。

約束したことをやる。

やったことを記録する。

考えたことを言葉にする。

間違えたら修正する。

続ける。

またやる。

その繰り返しです。

今日の投稿だけを見れば、大したことがないかもしれません。

でも、それが100本、200本と積み重なったとき、

「この人は、こういうことを考えて、こういうことをやってきた人なんだ」

という輪郭が見えてきます。

その輪郭が、信頼になる。

そして、その信頼が、誰かの行動を後押しする。

僕は、それも「影響力」のひとつだと思っています。

松井構造室で大切にしたいこと

松井構造室でも、

「こうしたほうがいい」

という話だけをするのではなく、

自分自身が実際に使ってみる。

試してみる。

整理してみる。

つくってみる。

失敗したら修正する。

その過程を、できるだけ記録していきたいと思っています。

WebもSNSもAIも、実際に使ってみなければ分からないことがあります。

だから僕は、

「プロフェッショナルだから教える」

というより、

「プロユーザーとして使い、試し、考える」

という立場を大切にしたい。

道具を知っていることより、

その道具を使って現実を少し動かせること。

そして、その経験をまた誰かに返していくこと。

その積み重ねが、自分の仕事をつくっていくのだと思います。

今日言ったことを、今日ひとつやってみる

影響力を持とうとすると、つい大きなことを考えてしまいます。

フォロワーを増やそう。

有名になろう。

もっと発信しよう。

でも、その前にできることがあります。

今日言ったことを、ひとつやってみる。

今日考えたことを、ひとつ記録する。

今日誰かに約束したことを、ひとつ実行する。

それだけでもいい。

「言葉」と「行動」が少しずつ重なっていく。

その積み重ねを見てくれる人がいる。

そして、いつかその人が、

「この人の話を聞いてみたい」

「この人に相談してみたい」

と思ってくれる。

影響力は、数字だけでは測れない。

もしかすると、

「誰かが自分の言葉をきっかけに、ほんの少し動いた」

その瞬間から、もう始まっているのかもしれません。

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